研究課題/領域番号 |
17K10154
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
阿部 祥英 昭和大学, 医学部, 准教授 (10384447)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ネフローゼ症候群 / podocyte / ミトコンドリア / 慢性腎臓病 / アディポネクチン / ポドサイト / TGF-beta / 小児 / ミゾリビン / TGF-beta1 / ミトコンドリア機能 |
研究成果の概要 |
本研究課題遂行のため、I. マウスポドサイトを用いたミトコンドリア機能変化に関する基礎的研究、II. ステロイド感受性ネフローゼ症候群患児における血清アディポネクチン (ADPN) の推移、III. 慢性腎臓病に対するCoQ10の腎保護作用に関するSystematic Review (SR) に取り組んだ。 Iでは、ミトコンドリア機能を亢進させるTGF-beta1の作用を免疫抑制薬のミゾリビンが細胞傷害なく抑制することを明らかにした。IIでは、ステロイド感受性ネフローゼ症候群の発症時に血清ADPNが増加し、その分画の比率が変動することを明らかにした。IIIでは、SR のプロトコルを作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アディポネクチン (ADPN) にはミトコンドリア機能の改善作用があることが知られている。ネフローゼ症候群の発症時に確認されたADPNの増加は、本疾患にミトコンドリア機能変化が関与することを示唆する。また、ネフローゼ症候群に対して実際に使用される免疫抑制薬のミゾリビンに、ミトコンドリア機能の調整作用があることが示唆され、新規作用を見出した可能性がある。本研究で得られた知見により、ネフローゼ症候群とミトコンドリア機能の関連性がこれまで知られていた以上に明らかになったと判断する。
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