研究課題/領域番号 |
17K10167
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
大内 秀雄 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (00517807)
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研究分担者 |
小倉 正恒 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (30532486)
大澤 麻登里 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, レジデント (40792180)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | フォンタン手術 / 高密度リポタンパク質コレステロール / 抗酸化機能 / コレステロール引き抜き能 / 心不全 / 成人先天性心疾患 / 右心不全 / 予後 / HDLコレステロール / フォンタン / 抗酸化能 / 高密度リポタンパク質 / アポリポタンパ質 / 死亡率 / 予定外入院 / 死亡 / 小児循環器 |
研究成果の概要 |
フォンタン術後患者を含む成人先天性心疾患患者(ACHD)の病態と低高密度リポタンパク質コレステロール(HDL-C)濃度の関係、コレステロール引き抜き能(CEC)と抗酸化機能(ORAC)の関係を検討した。従来の関連因子に加え高い中心静脈圧が独立に低いHDL-Cと関連し、低いHDL-Cは独立に総死亡のリスク因子であった(p < 0.0001)。CECは病態とは関連がなく、ORAC低下は低い運動能や肝機能低下と関連し、ORACはHDL-Cと共に入院を要する臨床事故と独立に関連した(p < 0.05)。ORAC低下は右心不全に伴う肝機能異常や運動能と関連しACHD患者での予後不良の一因である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フォンタン術後患者を含む成人先天性心疾患患者(ACHD)の病態と特色である低高密度リポタンパク質コレステロール(HDL-C)濃度の臨床的意義が明らかとなった。即ち、ACHD患者の低いHDL-C濃度は予後不良の危険因子の一つで、その原因にこれまでに認識されていなかった右心不全の特徴である中心静脈圧上昇であることが同定された。これはフォンタン患者の特徴である中心静脈圧低下を目指した治療戦略の重要性が再確認させる。更に、低いHDL-Cと予後悪化の関連は、一般循環器患者で重要とされるコレステロール引き抜き能ではなく抗酸化機能の低下に由来している新たな知見が得られた。
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