研究課題/領域番号 |
17K10177
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
鈴木 辰吾 香川大学, 医学部, 准教授 (50451430)
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研究分担者 |
安達 直樹 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 疾病研究第三部, 客員研究員 (00450601)
三木 崇範 香川大学, 医学部, 教授 (30274294)
太田 健一 香川大学, 医学部, 助教 (50403720)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | BDNF / 24HC / 新生児 / マーカー / Cholesterol / 母子分離 / 脂質 / 神経細胞 / ストレス / 神経科学 / 生体分子 |
研究成果の概要 |
シナプス発達を誘導するBDNFは、24-ヒドロキシコレステロール(24HC)合成酵素CYP46を誘導し、24HCの生合成を促進する。本研究では、BDNFの発現低下がみられる母子分離ストレス負荷モデル動物を用いて、CYP46が実際に脳で低下する可能性を検討した。実験の結果、海馬におけるCYP46の発現がストレス負荷により有意に減少することが示された。これは、発達期におけるストレスがBDNFの発現低下を誘導し、その影響によりCYP46の発現が減少したものと考えられる。24HCは血中に放出されるため、これらの結果は発達過程の脳が受容したストレスを血中24HCの減少として観察できる可能性を示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、分子機序を明らかにした上で、新生児期のシナプス形成を血中の24HC の量として測定できる探索しようとするものであり、新規性の高い独自の研究である。本研究の成果によりシナプス形成に関与する疾患を測定可能にすることに道が開け、新生児期の脳の発達に関わる疾患や状態の発見、さらに必要に応じた早期介入や治療効果の検証、薬剤の開発につながることが期待される。
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