研究課題/領域番号 |
17K10178
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
|
研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
近藤 園子 香川大学, 医学部, 助教 (70437680)
|
研究分担者 |
安田 真之 香川大学, 医学部附属病院, 准教授 (00380155)
小谷野 耕佑 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (20437685)
三木 崇範 香川大学, 医学部, 教授 (30274294)
中村 信嗣 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (30437686)
日下 隆 香川大学, 医学部, 教授 (50274288)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 新生児蘇生法 / 時間分解分光装置 / 脳血液量 / 新生仔豚 / 新生児仮死 / 新生児 / 低酸素虚血 / 神経科学 / 脳・神経 / 脳循環酸素代謝 |
研究成果の概要 |
新生仔豚仮死モデルにおいて、近赤外時間分解分光法を用いて低酸素性虚血(HI)負荷後30分間の脳内ヘモグロビン酸素飽和度(ScO2)と脳血液量(CBV)変化と負荷後5日目の病理組織学的脳障害の関係を調べた。低酸素性虚血(HI)後10,15,30分のCBV変化は、病理組織学的脳障害と有意な相関を認めたが、ScO2の変化では認めなった。 臨床研究では、経膣分娩(VD、n=13)と帝王切開(CS、n=18)で出生した健常正期産児を対象に、TRSを用いて出生後15分間のCBVとScO2を調べた。CBV は VD 群が CS 群に比べて生後 4 分間は有意に高かったが、ScO2には認めなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、生直後からのCBVモニタリングは子宮外への適応生理の理解につながるだけではなく、低酸素虚血のエピソードを伴う新生児仮死児における生後早期からの客観的な脳障害判定方法として有用であると考えられた。 今後は、臨床研究で、TRSを用いたCBVモニタリングを継続し、周産期仮死を認める症例データを築盛を行い、新生児蘇生モニタリングにおける新しい指標確立を行っていく予定である。このように、生直後からの脳循環酸素代謝変化のモニタリングは、新生児仮死児の早期診断につながることから、それらの早期介入が可能となることが予想され、予後改善に寄与することが期待できる。
|