研究課題/領域番号 |
17K10187
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
加藤 丈典 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (30381875)
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研究分担者 |
齋藤 伸治 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (00281824)
神農 英雄 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (40788387)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 低酸素性虚血性脳症 / 内在性幹細胞 / 脳室下帯 / 内在性神経幹細胞 / 再生医学 / 脳・神経 |
研究成果の概要 |
新生児脳障害に対する新たな治療法の開発に際し、脳内の脳室下帯とよばれる領域に存在する神経幹細胞に着目した。この部位でのニューロン新生が神経再生にどのように寄与するかはまだ明らかにされていない。本研究では新生児脳傷害モデル動物において、傷害部へのニューロンの移動を制御する分子メカニズムを解明し、これを応用した移動の足場を傷害脳に移植することで神経再生を促進できるかを評価した。また脳障害時に脳室下帯に存在するさまざまな細胞に生じる遺伝子発現変化を単一細胞レベルで捉えることで神経再生に関与する因子を分子レベルで同定し、新たな神経再生を促進する治療薬候補の同定のための基盤技術の開発に取り組んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新生児低酸素性虚血性脳症は神経学的後遺症をもたらす周産期における重要な疾患である。現時点において科学的根拠を有した唯一の有効な治療法は脳低温療法であり、本疾患の予後改善のためには、新生児脳傷害の病態の解明と新たな機序による治療法の開発が必要である。本研究では脳室下帯とよばれる領域に存在する神経幹細胞に着目し、新生児脳障害モデル動物において脳障害時の内在性幹細胞の神経修復メカニズム、特に細胞の移動につき解析を行い、新たな治療法の可能性があることを示した。
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