研究課題/領域番号 |
17K10199
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
小川 浩平 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 周産期センター, 医員 (40526117)
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研究分担者 |
荒田 尚子 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 周産期・母性診療センター, 診療部長 (70214723)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | trans-generation effect / 子宮内曝露 / 早産 / 低出生体重児 / SGA児 / 妊娠高血圧症候群 / 妊娠糖尿病 / 胎児期の曝露 / 母子手帳 / 妊娠アウトカム / 社会医学 |
研究成果の概要 |
本研究では、妊婦自身が出生した際の母子手帳のデータを使用することにより、妊婦自身の出生時および胎児期の状態と今回の妊娠経過との間の関連を調査することを目的とした。1036名の妊婦についてデータ収集・登録が行われ、最初の解析として分娩に至った800名について妊婦自身の出生体重と今回の妊娠経過との間の関連について調査を行った。その結果、妊婦自身の出生体重が小さいと、今回の児の出生体重が有意に小さくなり、妊娠糖尿病のリスクが有意に高くなることが明らかとなった。今後はさらに、妊婦自身の胎児期における妊婦の母親の過剰栄養摂取(体重増加過剰)の影響や、尿糖が持続した場合の影響などを調査する予定としている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、体重が小さく生まれた女児は将来妊娠後の転帰がハイリスクであることが明らかとなった。近年は、やせ願望などの影響があり妊娠前のBMIは低下傾向にあり、本邦での平均出生体重は海外諸国と比較しても低く、将来の妊娠転帰に影響を与える可能性がある。本研究結果は、妊娠前に過度のダイエットをしたり、妊娠中に過度に体重制限を課すことは必ずしも望ましくない可能性があることを示唆しており、今後の妊娠管理について重要な問題提起ができたと考えられる。また、自身が小さい体重で出生した妊婦は、ハイリスク妊婦である可能性があり、今後こうした概念が確立されれば妊娠管理向上の一助になることが期待される。
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