研究課題/領域番号 |
17K10202
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所) |
研究代表者 |
上田 陽子 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), 病因病態部門, 流動研究員 (50755808)
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研究分担者 |
松尾 勲 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), 病因病態部門, 部長 (10264285)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | マウス / 子宮内圧 / ライヘルト膜 / 細胞外マトリクス / 細胞外基質 / 子宮圧 / 原子間力顕微鏡 / 粘弾性 / 発生・分化 |
研究成果の概要 |
哺乳動物において子宮内での受精、胚発生や胎児発生は、母体側環境や胎児と母体との相互作用の中で緻密な調整を受けている。中でも、胚の子宮への着床機構は未解明な点が多い。 今回、マウスの妊娠初期における子宮内圧の計測に初めて成功し、胚にかかる圧力が着床時期に最も高いことを明らかにした。実際、この適切な子宮内圧力は、正常な胚発生に必要であった。一方、この時期の胚は、ライヘルト膜という細胞外マトリクスからなる胚膜に包まれており、胚膜の中に作られる密閉空間に胚が存在することで周辺からの圧力を適切に調整し胚を守っていることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年不育症の治療や不妊治療において、妊娠極初期の子宮への着床状態に関する検査方法や着床率を向上させる治療方法が求められている。今回の研究成果は、着床に必要となる子宮側の要因を理解するうえで大きな一歩であり、新しい検査法・治療法の開発に繋がることが期待される。 さらに、将来的に体外で胎児を正常に発育させる人工子宮に代表される未来の生殖医療技術の開発にもつながることが期待される。
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