研究課題/領域番号 |
17K10207
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
平子 善章 名古屋大学, 理学研究科, 講師 (50377909)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 表皮 / ヘミデスモソーム / コラーゲン / ラミニン / 細胞-基質間接着 / 表皮-真皮間結合 / 表皮水疱症 |
研究成果の概要 |
ゲノム編集により、4種類の主要なヘミデスモソーム構成分子をそれぞれ欠失した表皮由来培養細胞株を樹立した。プレクチンもしくはインテグリンβ4鎖を欠失した細胞株では、ヘミデスモソームはほとんど形成されなかった。XVII型コラーゲン欠失細胞では、II型ヘミデスモソーム様の構造は観察されるが、I 型ヘミデスモソームは形成されなくなった。一方、BP230欠失細胞では、I型ヘミデスモソーム様の接着構造の形成が観察された。また、I型ヘミデスモソーム構造への構成タンパク質の集合には、XVII型コラーゲンのホモ三量体形成能が重要である可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヘミデスモソーム研究には、これまで先天性表皮水疱症患者由来の細胞が用いられ、その発展に大きく寄与してきたが、利用には制限があり、かつ入手も簡単ではなかった。本研究では、細胞バンクから購入した培養株細胞からモデル細胞を作製した。そのため、利用には制限がなく、すでに数十年の研究実績がある株細胞であることから、既存の研究手法による操作も容易である。また、近い将来においては、必要とする研究者に細胞を頒布する予定であり、ヘミデスモソーム研究だけでなく、先天性表皮水疱症の病理解明のための研究にも大いに貢献するものと考えている。
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