研究課題/領域番号 |
17K10209
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
高萩 俊輔 広島大学, 医系科学研究科(医), 助教 (40448246)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 汗腺 / 毛包 / 上皮間葉細胞塊 / スフェロイド / 分化 / 皮膚 |
研究成果の概要 |
上皮間葉細胞塊を形成して分化誘導する再生モデルを利用することで、毛包・汗腺への分化を決定づけるメカニズムや因子を探索することを目的とした。上皮間葉細胞塊の形成により、背部皮膚由来の上皮間葉細胞塊は毛包への分化を示したが、足底皮膚由来の上皮間葉細胞塊、spheroidからは汗腺への分化は観察できなかった。構成する細胞として表皮芽が伸長し始める時期の細胞が適していたが、分化に関わる間葉系細胞の数による分化の差は乏しかった。汗腺の再生には表皮芽を形成する十分な細胞数の上皮系細胞が必要である可能性、上皮-間葉細胞の相互作用以外にもキーファクターとなる成長因子の関与がある可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究からは、汗腺の再生には表皮芽を形成する十分な細胞数の上皮細胞が必要である可能性、上皮-間葉細胞の相互作用以外にもキーファクターとなる成長因子などの関与がある可能性が考えられた。毛包分化に比較して汗腺への分化の誘導効率は高くないと考えられ、これらの上皮細胞の採取方法や、上皮間葉細胞の相互作用以外の成長因子が明らかになることで、汗腺組織の再生に応用出来る可能性、あるいはその方法を確立できる可能性がある。また、臨床的な意義として、その機序に関与する分子や経路の促進物質あるいは阻害分子を研究することにより、無汗症や多汗症の治療薬の開発につながる可能性がある。
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