研究課題/領域番号 |
17K10214
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
波多野 豊 大分大学, 医学部, 教授 (80336263)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | Rho / ROCK / mDia / skin barrier / mDia / 皮膚バリア / 皮膚炎 / 皮膚バリア機能 / 生体分子 / 皮膚生理 |
研究成果の概要 |
(1)表皮角化細胞特異的ROCK1/2欠損マウスでは、皮膚炎が自然発症した。病理学的には、肥満細胞の増加が観察された。血清におけるIgE、TSLPやIL-6レベルの上昇も検出された。分化関連蛋白の発現分布の異常や発現量の低下を認めた。 (2)表皮角化細胞特異的mDia1/3欠損マウスでは、物質透過性試験によって皮膚透過性バリア低下を確認した。しかし、角質細胞間脂質膜の形成において重要な脂質代謝に関連する酵素群のmRNA発現異常は認めなかった。一方、電子顕微鏡的解析では、層板顆粒の分泌低下が示唆された。また、角層セラミド量は増加傾向を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、Rhoからのシグナルは、透過性バリア機能のみでなく、表皮角化細胞における炎症関連機能にも深く関与していることを示唆している。今後、炎症性皮膚疾患における、表皮角化細胞のRhoとその下流蛋白の役割が明瞭になれば、表皮恒常性の破綻の炎症性皮膚疾患の病態における意義が明確になると期待される。
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