研究課題/領域番号 |
17K10235
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
小川 陽一 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (20377542)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | HIV / ヒスタミン受容体 / PAF / 樹状細胞 / ランゲルハンス細胞 / 血小板活性化因子 / ヒスタミン |
研究成果の概要 |
体液中のHIV-1は粘膜・皮膚に暴露後、樹状細胞 (DC)という抗原提示細胞に感染する。HIV-1感染DCは所属リンパ節へ遊走し、CD4陽性T細胞にHIV-1を受け渡すことで宿主のHIV-1感染が完成する。肥満細胞にはヒスタミン受容体 (HR)が発現し、HR1-4までのサブタイプが存在する。HRはDCにも発現することが知られており、DCに発現するHRのHIV-1感染における役割を検討した。DCにはHR2が発現し、HR2を抑制する薬剤はDCにおけるHIV-1感染を有意に抑制した。このことは、臨床で頻用されるHR2受容体拮抗薬にHIV-1感染予防効果があることを示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新規HIV感染数は未だ減少に転じず、新規HIV感染予防策の構築は重要な課題である。本研究において、HR2阻害薬がHIVの初期感染標的細胞であるDCにおいてHIV感染を抑制することが確認された。HR2阻害薬は臨床現場において、胃潰瘍薬として頻用されており、その安全性は担保されている。したがって、HIV感染リスクの高い集団においてHR2阻害薬の内服は、新規HIV感染率を減少させ、医療費の軽減に繋がる可能性がある。
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