研究課題/領域番号 |
17K10239
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
室 慶直 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (80270990)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 抗PD-1抗体 / 抗CTLA-4抗体 / 免疫チェックポイント阻害薬 / 免疫関連有害事象 / 自己抗体 / 免疫チェックポイント阻害剤 / 悪性黒色腫 / 免疫学 / 抗腫瘍抗体 |
研究成果の概要 |
近年、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の登場により種々の悪性腫瘍に対する治療を取り巻く状況は大きく変化した。特にメラノーマのような従来の化学療法の効果があまり期待できない悪性腫瘍に対して、ICIの投与によって生命予後の改善も期待できるようになったが、その一方ICIによる免疫関連有害事象(irAE)が問題である。 本研究では、各種自己抗体の産生や抗腫瘍特異抗体の同定によりirAEの発症や治療効果予測のバイオマーカーを探索した。結果として特定の新規抗体産生は見られなかったが皮膚障害を認めた症例には、それぞれ異なると思われる抗原に対する自己免疫応答が誘導され、現在、それら抗原の同定を試みている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ICI使用時のirAE発症および治療効果予測のバイオマーカーの同定、バイオマーカーとなる自己抗体検出系の確立は本研究内では叶わなかった。しかし、皮膚障害を有した複数の症例において、いくつかの異なる抗原に対する自己免疫応答の増強が確認された。今後の研究においてこれらの抗体を同定し、同抗体産生がirAEにおける皮膚障害との関連をもつことを明確にできれば、今回増強された自己抗体を網羅的に測定するパネル検査などの測定法確立につながる可能性がある。
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