研究課題/領域番号 |
17K10243
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
川崎 ゆり 京都大学, iPS細胞研究所, 特定研究員 (70507079)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ブラウ症候群 / NOD2 / iPS細胞 / IFN-γ / 自己炎症性疾患 / RNS-seq / RNA-seq / NF-κB / 遺伝学 |
研究成果の概要 |
NOD2遺伝子の変異が原因によるブラウ症候群の病態を解明するため、患者から樹立した疾患特異的iPS細胞を用いて研究を行った。iPS細胞は、その特質を活かし責任細胞に分化させてRNAシーケンスの解析に用いた。その結果、患者サンプルで発現が変動する遺伝子があり、それはNOD2遺伝子に変異があると平常時でも炎症反応が活性化状態にあることを示唆するものであった。また、変異NOD2タンパク質の動態を明らかにするため、細胞内で3×FLAGを付加した変異NOD2タンパク質を過剰発現する系を構築した。3×FLAGを標識することで、変異NOD2タンパク質の細胞内での局在を観察することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ブラウ症候群の患者から樹立した疾患特異的iPS細胞と、ブラウ症候群の患者から得られた血液細胞を元にしたRNAシーケンスの解析を行った。どちらの細胞からも同様に「ブラウ症候群の遺伝子変異があると、平常時でも炎症反応が活性化状態にあることが示唆される」という結果を得ることができた。これは、ブラウ症候群の研究に疾患特異的iPS細胞を用いることの有用性を支持するものである。難病に指定され、治療法も確立されていないブラウ症候群にとって、患者の貴重な血液を使用することなく、疾患特異的iPS細胞を用いて研究を推進できることは、病態の解明や治療法開発を発展させるのに意義のあることである。
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