研究課題/領域番号 |
17K10247
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中原 真希子 九州大学, 医学研究院, 助教 (80530120)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | アトピー性皮膚炎 / かゆみ / エンドセリン |
研究成果の概要 |
エンドセリン-1がアトピー性皮膚炎の病態にどのように関わっているかを、炎症・かゆみに着目して解析を行った。ダニ抗原塗布によるアトピー性皮膚炎マウスモデルを作成し、エンドセリン-1受容体阻害剤を皮疹部に連日外用した。エンドセリン-1受容体阻害剤はアトピー性皮膚炎マウスモデルの皮膚炎スコアやかゆみ・掻破行動や血清中の重症度マーカーTARCも有意に抑制した。エンドセリン受容体阻害剤の外用が、アトピー性皮膚炎の治療薬となりうる可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アトピー性皮膚炎(AD)は非常に頻度の高い疾患の一つであり、ADの発症や病態には複数の因子が互いに影響を及ぼしあい複雑に関与している。ET-1は元来血管収縮作用のある物質として発見されたペプチドで、ADの発症や炎症などへのET-1の関与についてはこれまでほとんど報告されてこなかったが、今回の成果からET-1がADの病態へ深く関与していることが推測された。今後は、治療薬の開発など臨床応用も期待され、ADだけでなく、AD以外の炎症やかゆみを伴う疾患での応用にも広く寄与できる可能性がある。
|