研究課題/領域番号 |
17K10254
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
ニヨンサバ フランソワ 順天堂大学, 国際教養学部, 教授 (60365640)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 抗菌ペプチド / 糖尿病性潰瘍 / 創傷治癒 / 皮膚再生 / ケラチノサイト / 線維芽細胞 / 皮膚感染症 / 繊維芽細胞 / 血管新生 / マスト細胞 / 炎症反応 / アレルギー反応 / 再生医療 |
研究成果の概要 |
皮膚由来抗菌ペプチドであるAMP-IBP5の抗菌作用以外の免疫調節機能は詳細な検討はなされていない。本研究では、AMP-IBP5の役割を解明するため、血管新生、創傷治癒などの機能を調べた。その結果、AMP-IBP5による表皮角化細胞とマスト細胞の活性化は、MrgX1~X4受容体が媒介していることが分かった。その下流メカニズムを明らかにした。さらに、AMP-IBP5がLRP1受容体を介して線維芽細胞を活性化し創傷治癒を促進させた。また、AMP-IBP5が糖尿病性潰瘍モデルマウスの創傷治癒を促進することがわかった。そのメカニズムを調べたところ、EGFRとSTAT分子類に関与することがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
厚生労働省の調査によれば、2016年時点で糖尿病が疑われる成人の推計100万人を突破した。糖尿病にかかる年間医療費は1兆239億円であり、経済にも大きな負担となる。本研究の意義は、創傷治癒の難治化の主な要因は感染や血流低下であることから、AMP-IBP5の作用により、感染の抑制および血管新生の促進による血流の回復が達成され、極めて有効な慢性皮膚創傷の治癒促進薬の開発に貢献できると考える。AMP-IBP5が糖尿病性潰瘍の血管新生と創傷治癒を促進することによって、皮膚再生および恒常性に関与する新たな可能性を示す点であり、さらに感染症や創傷などの疾患の治療法へ用できることが期待される。
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