研究課題/領域番号 |
17K10257
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
照井 正 日本大学, 医学部, 教授 (30172109)
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研究分担者 |
葉山 惟大 日本大学, 医学部, 助教 (40647187)
岡山 吉道 日本大学, 医学部, 准教授 (80292605)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 慢性特発性蕁麻疹 / マスト細胞 / オマリズマブ / FcεRI / IgE / 慢性蕁麻疹 / 自己抗体 |
研究成果の概要 |
慢性特発性蕁麻疹(CSU)患者血清中に、IgEに対する自己抗体(抗IgE抗体)や高親和性IgE受容体(FcεRI)α鎖に対する自己抗体(抗α鎖抗体) が検出されるが、これらの抗体の臨床的意義は明確ではない。本研究において我々はCSU患者群の方が健常群に比べ抗IgE自己抗体によるFcεRI架橋能が有意に高いことから、CSUの病態には抗IgE自己抗体が関与していることを示した。オマリズマブを使用した43例の患者のデータを解析したが、抗IgE抗体や他の項目も治療効果や再発を予測する因子にはならなかった。別の治療薬であるシクロスポリンにおいて自己血清皮内テストが有効なバイオマーカーになることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性特発性蕁麻疹は難治性であり、患者の生活の質を著しく障害する。難治性の場合はオマリズマブの使用を検討する。しかし高価な薬剤であり、患者に経済的な負担を強いる。本研究では抗IgE自己抗体の病態生理への関与を示したが、オマリズマブとの関係はいまだ不明である。しかし研究を継続することにより、バイオマーカーが分かり重症化しやすい患者を判定できる可能性がある。またシクロスポリンも同様に高価な薬剤であり、副作用も多い。本研究の結果によりシクロスポリンが有効な患者を予測でき、不要な治療や検査などを削減することができる可能性がある。
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