研究課題/領域番号 |
17K10269
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
小野 信 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (60623402)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 統合失調症 / クロザピン / 無顆粒球症 / 脂質異常症 / clozapine |
研究成果の概要 |
Clozapine(CLZ)は治療抵抗性統合失調症に唯一有効な薬剤であり、臨床効果が期待できる反面、無顆粒球症、顆粒球減少、耐糖能異常などの重篤な副作用が出現するため、この薬剤の治療が十分普及しているとは言えない。このため、CLZの安全性向上は急務であるが、その副作用のメカニズムは解明されておらず、予測、回避も困難である。本研究では、CLZ誘発性糖代謝異常、体重増加のメカニズム解明、遅延型免疫反応がCLZ誘発性無顆粒球症、顆粒球減少の関与の解明を目指した。サンプル収集において、クロザピン誘発性の無顆粒球球症、顆粒球減少症の症例がなく、研究終了した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
無顆粒球症、顆粒球減少症のサンプルが得られず、メカニズムの解明には至らなかった。好中球数が正常範囲であるクロザピン内服中のサンプルでは、DLST(薬剤によるリンパ球幼若化試験)での陽性判定サンプルはなかった。また、炎症系サイトカインとDLSTの関連は判定できず、各炎症系サイトカインとクロザピン内服用量との有意な関連は認めなかった。クロザピン開始後の血糖について、開始時HbA1cとHbA1c変化量(1年間)は有意な相関を認め(相関係数-0.673 P<0.001:Y=-0.533X+2.944)、今後遺伝子多型との関連解析を進める予定である。
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