研究課題/領域番号 |
17K10277
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
石田 康 宮崎大学, 医学部, 教授 (20212897)
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研究分担者 |
西森 利数 宮崎大学, 医学部, 特別教授 (20112211)
蛯原 功介 宮崎大学, 医学部, 助教 (20510720)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | パーキンソン病 / L-DOPA / アストロサイト / オプトジェネティクス / 6-hydroxydopamine / 不随意運動 / オプトジェネティックス / レボドパ / 光遺伝学 |
研究成果の概要 |
1)脳定位的に6-hydroxydopamine(6-OHDA)を片側の内側前脳束へ微量注入することにより,中脳ドーパミン(DA)神経を化学破壊した片側パーキンソン病モデルラット(6-OHDAラット)を作製した。 2)免疫組織化学法により,6-OHDAラットの線条体その他の脳部位において,L-DOPA急性投与および反復投与によりc-Fos,FosB等の転写調節因子が異なる様式で発現することを明らかにした。 3)抑肝散はL-DOPA反復投与により生じた不随意運動の一部を亢進させた。行動実験後に,培養細胞を用いて行った生化学・形態学的実験により,抑肝散はCOMT阻害作用を有することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により,L-DOPA慢性投与後に出現する不随意運動発現機序の解明,治療法開発の一助になり得るものと考える。更には,不随意運動と共通の生物学的基盤が介在している可能性の高いL-DOPA誘発性の精神症状の病態解明にも貢献しうると考える。
本研究の成果により,現在認知症をはじめとする高齢患者の不眠や神経症症状に頻用されている抑肝散が,抗パーキンソン病薬と共通した作用(COMT阻害作用)有していることが明らかとなった。
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