研究課題/領域番号 |
17K10280
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
下田 和孝 獨協医科大学, 医学部, 教授 (30196555)
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研究分担者 |
渡邊 崇 獨協医科大学, 医学部, 講師 (10621451)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | pharmacokinetics / pharmacogenetics / enantiomer / venlafaxine / mirtazapine / CYP2D6 / enatiomer / エナンチオマー |
研究成果の概要 |
Venlafaxine(VEN)とO-desmethylvenlafaxine(ODV)の薬物動態を検討した。投与量と血漿中濃度との相関係数は、VENとの間で0.57、ODVとの間で0.94であった。更にCYP2D6遺伝子多型が、VEN、ODVと各エナンチオマー(S-VEN、R-VEN、S-ODV、R-ODV)血漿中濃度にもたらす影響について評価した。各エナンチオマー血漿中濃度はVEN投与量と有意な相関を認めた。補正VEN、ODV、S-ODV、R-ODV各血漿中濃度は年齢と有意な相関を認めた。各エナンチオマー血漿中濃度のいずれも、CYP2D6*10のアリル数との間に有意な関連は認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、モノアミン仮説を凌駕するような革新的な抗うつ薬の開発は停滞しているといって差し支えない。現在使用されているベンラファキシンやミルタザピンのエナンチオマーの薬物動態を解析することによって、新規抗うつ薬の有効性に寄与している物質の同定を行い副作用のリスクが少ない物質を抽出することが期待され、短期間で比較的安全かつ効率的なプロセスで新しい抗うつ薬をうつ病患者に供給することができる可能性が示された。
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