研究課題/領域番号 |
17K10285
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
川嵜 弘詔 福岡大学, 医学部, 教授 (50224762)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | cAMP-GEFII / 細胞内情報伝達系 / 衝動性制御 / ノックアウトマウス / 行動解析 / マイクロダイヤリシス / モノアミン / モデル動物 / 精神疾患 |
研究成果の概要 |
申請者らが作成したcAMP-GEFII ノックアウト(KO)マウスCG2-KO マウスは,種々の行動解析の結果,衝動性制御不全モデルマウスとなる可能性が示唆された(2015, Kobayashi et al).本研究では福岡大学医学部精神医学教室においてCG2-KOマウスを再生し脳内モノアミン動態の解析と行動解析を行い衝動性に関わる神経回路機構の解明を目的とした.CG2-KOマウスを対象に高架式十字迷路試験を行ったところ、総移動距離の上昇、オープンエリア滞在時間率の上昇とセンターエリア滞在時間率の減少が確認された。この結果は、不安の低下または衝動的選択の増加を示すと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
衝動性制御不全は,多くの精神疾患に共通の症候として併存し,種々の行動異常の基盤となる.衝動性を引き起こす脳内の責任部位としては, 眼窩面皮質,側坐核などが報告されており,先行研究からセロトニンやドーパミンなどのモノアミン系神経伝達物質の機能および代謝異常も報告されている. 本研究では衝動性制御不全を示すCG2-KOマウスを実験対象として行動解析と脳内モノアミン動態の解析を行った.高架式十字迷路試験の結果,衝動的反射の亢進に起因すると考えられるセンターエリアの滞在時間率の減少が確認された.高架式十字迷路試験は,より簡便に衝動的反射の測定を行う手段となる可能性が示唆された.
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