研究課題/領域番号 |
17K10296
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
元村 英史 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (10324534)
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研究分担者 |
前田 正幸 三重大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (70219278)
乾 幸二 愛知県医療療育総合センター発達障害研究所, 障害システム研究部, 部長 (70262996)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 統合失調症 / 神経認知 / 誘発脳活動 / 変化応答 / プレパルス抑制 / 誘発電位 / 誘発磁場 / 変化関連脳活動 / 抑制系 |
研究成果の概要 |
誘発電位のひとつであるChange-N1のプレパルス抑制を用いて統合失調症の神経認知の解明を目指した。健常者を対象とし、統合失調症関連遺伝子であるCOMT遺伝子多型とChange-N1のプレパルス抑制の関連を明らかにした。また、健常者と比べて統合失調症患者においてはChange-N1振幅低下とそのプレパルス抑制の減弱がみられた。誘発電位を用いて統合失調症における変化応答と抑制系の障害を明らかにできた。聴性定常反応も突然の音特性変化による聴性定常反応の位相速化は音圧変化量に影響される。この聴性定常反応の位相速化も変化応答を示唆する所見であり、今後の統合失調症研究への応用が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感覚情報変化を速やかに捉える変化応答と溢れる感覚情報のフィルタリング(感覚情報処理過程における抑制)は基本的情報処理戦略である。瞬目反射を用いて驚愕反応を標的とする従来のプレパルス研究とは異なり、誘発電位を用いることで感覚情報の入力制御を脳の挙動として直接的に捉えることができる。本研究では、統合失調症における変化応答の脆弱性と感覚情報のゲート機構の障害を一つの実験系のなかで捉えることができた。
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