研究課題/領域番号 |
17K10298
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
谷向 仁 京都大学, 医学研究科, 准教授 (60432481)
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研究分担者 |
井上 真一郎 岡山大学, 大学病院, 助教 (50379765)
中川 俊作 京都大学, 医学研究科, 助教 (50721916)
武田 朱公 大阪大学, 大学院医学系研究科, 寄附講座准教授 (50784708)
大井 一高 金沢医科大学, 医学部, 講師 (70629203)
片山 泰一 大阪大学, 大学院連合小児発達学研究科, 教授 (80333459)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | せん妄 / 脳機能 / 向精神薬 / バイオマーカー / 視線計測 / 注意機能 / 早期発見 / 薬物療法 / 神経伝達物質 / 抗精神病薬 / 高齢者 / 認知機能 |
研究成果の概要 |
本研究では、せん妄症状の薬物療法的マネジメントについて、薬理プロファイルを考慮し薬剤選択に役立てることを目標とした。せん妄症状の早期把握には視線計測装置によるパレイドリア課題を用いた評価をパイロット的に検討したところ利用できる可能性がみられた。また、せん妄患者に対する抗精神病薬使用の蓄積データを後ろ向きに検討したところ、特定の受容体への親和性の強度とせん妄症状の悪化を抑える傾向との関連性がみられた。 コロナ禍において計画通り研究がすすめられなかったが、検討できた内容をもとに今後の研究に活用していく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
せん妄は高齢者に見られやすい病態であり超高齢社会を迎えている我が国において、その対策の重要性は益々高まっている。対策としては発症予防と発症時の対応に大きく分けられるが、発症時にはその徴候に早期に気付く事、症状マネジメントとして有効かつ安全な薬剤選択が求められる。 本研究において検討した患者負担の少ないせん妄症状評価法ならびに薬理プロファイルを考慮した薬剤選択の可能性は、せん妄症状の早期発見および薬剤の選択指針のないせん妄の薬物療法において有用となる可能性がある。
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