研究課題/領域番号 |
17K10305
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
岡本 泰昌 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (70314763)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 認知行動療法 / 行動活性化 / うつ / 脳画像研究 / fMRI / 内発的動機 / うつ病 |
研究成果の概要 |
昨今、精神科臨床では、認知行動療法(CBT)に大きな関心が集まってきている。心理学的視点から作用機序の説明を試みた研究は多いが、神経生理学的機序は解明されていない。そこで本研究では、閾値下うつを対象に、認知的制御の観点からCBTの作用機序を検討した。その結果、行動活性化(認知行動療法)後に、内側前頭前野を中心とする前部デフォルトモードネットワークと背側前帯状回の機能結合が減弱すること、内発的動機づけ課題を用いて内発的な報酬処理時の前頭-線条体系に変化をもたらすことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでCBTの作用機序について、心理学的視点から説明を試みた研究は数多い。心理学的視点からは、ネガティブな認知の減少や段階的な生活目標の実行による正の強化子の獲得など様々な理論から説明が行われてきた。本研究は認知的制御の観点からCBTの作用機序を脳レベルで直接検討している。本研究の進展により、従来とは異なった認知的情動制御の観点から技法上の工夫や改良が可能となり、CBTをより洗練し効果を高めることができる。さらに、CBTの認知的情動制御機構が実証されるだけでなく、CBTをはじめとして様々な精神療法の神経生理学的な理解につながる基礎的知見を得ることができ、臨床的な貢献も大きい。
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