研究課題/領域番号 |
17K10313
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
浅見 剛 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (70623057)
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研究分担者 |
平安 良雄 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (70244324)
吉田 晴久 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (70784164)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | パニック症 / 安静時脳機能的結合 / 灰白質構造 / 自律神経機能 / 視床 / 脳容積 / 白質構造 / 視床下部 / 白質 / 安静時脳機能 / 脳構造 / 脳機能 / 脳構造画像 / DTI |
研究成果の概要 |
パニック症の脳基盤を明らかにするために、42名のパニック症患者、46名の健常者灰白質に対して、灰白質構造・白質構造の変化、安静時脳機能の変化、また自律神経機能について評価した。 灰白質構造研究では、パニック症における視床外側腹側核、前頭極、前頭葉眼窩回などにおける容積減少を明らかにした。白質構造研究では、パニック症では帯状束や鈎状束において微細構造の変化が認められることが判明した。また、安静時脳機能画像研究では、パニック症における脳機能的連絡の亢進が、右側扁桃体-右側楔前部、右側視床-右側楔前部など多くの脳領域間で認められた。自律神経機能に関しては、安静時の副交感神経機能が低下傾向にあった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パニック症では病態解明に関する研究は他の精神疾患と比べると極端に少ない。本研究により、灰白質構造・白質構造・安静時脳機能、また、自律神経機能の変化が認められることが明らかとなった。先行研究においてこのように総合的に脳基盤を評価した研究はなく、学術的な意義は高い。また、パニック症は心理的な脆弱性が原因であると考えられ、そのために患者が偏見にさらされてしまっているが、脳基盤が明らかとなること、また将来的な研究により脳の可塑性が明らかになることで、より科学的な理解が深まり、偏見も是正されることになることが期待される。これが社会的意義である。
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