研究課題/領域番号 |
17K10314
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
大曽根 彰 獨協医科大学, 医学部, 非常勤講師 (20194152)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | ビタミンD / 軽度認知障害 / アルツハイマー病 / 二重盲検法 / 頭部血流検査 / 頭部MRI / 神経心理学的検査 / RCT / SPECT / 介入研究 / Conversion / Reversion / 頭部SPECT / Vitamin D / 脳神経疾患 / 薬剤反応性 / 老化 |
研究成果の概要 |
ビタミンDの認知症進行抑制効果を測定するため軽度認知障害患者をVitaminDを1日1000IU投与する群とプラセボ投与群に分け,12か月間神経心理学的検査およびビタミンDの血中濃度などを施行しその推移を測定した。その他,研究開始時と12か月後に頭部MRI,頭部血流検査の脳画像検査を施行した。その結果17例のビタミンD投与群は13例のプラセボ投与群と比較し12か月後の頭部血流検査において特定の部位での血流の改善を認めた。これはビタミンDによる実行機能の改善,運動や認知機能,感情のコントロール機能の改善,交感神経や体性知覚,言語記憶,社会的モラル感などの回復を示唆しているのかも知れない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
二重盲検法によりビタミンDの認知機能低下抑制に関する有効性を実証した研究である。すなわち,ビタミンDを投与した軽度認知障害患者がプラセボを投与した群と比較し,特定部位の脳血流の改善を示す可能性を示唆した研究である。 一般に高齢者では血中のビタミンD濃度が低下していることが知られており,今後は安全・安価で入手可能なビタミンDを摂取することにより認知機能低下抑制が図られる可能性を示した点に社会的な意義がある。
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