研究課題/領域番号 |
17K10317
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
品川 俊一郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (90459628)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | BPSD / 興奮 / 認知症 / アルツハイマー病 / DNAメチル化 / 遺伝子 / 行動・心理症状 |
研究成果の概要 |
本研究ではDNAメチル化量がBPSDのバイオマーカーとなる可能性を検証することを目的とした。BPSDの中でも対応が難しい興奮に注目し、まずは少数例でのDNAメチル化の包括的な解析を行った。GO解析とKEGGパスウェイ解析などを行った結果、興奮に対するWntシグナル経路の関与が示唆された。そのため、認知症患者108名をさらに解析した結果、興奮の有無でWNT5AのDNAメチル化量が有意に差があった。年齢、性別、BMI、APOEε4、投薬、炎症性サイトカインの影響はなかった。WNT5AのDNAメチル化量が興奮のバイオマーカーとして有用であり、BPSDの神経機序の解明にも寄与すると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血液を利用した簡便に実施可能なバイオマーカーが実現すれば、速やかで適正な治療法の選択が可能となる。臨床医の視点に立脚したものとして、患者のQOLの向上と介護負担の軽減に繋がり、社会的な意義は大きい。
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