研究課題/領域番号 |
17K10341
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 (2020) 東京慈恵会医科大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
佐々木 信幸 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (60328325)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 高次脳機能障害 / 経頭蓋磁気刺激 / TMS / リハビリテーション / 反復性経頭蓋磁気刺激 / 脳卒中 / 麻痺 / SPECT |
研究成果の概要 |
反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)は磁気刺激を用いて脳局所の活動性を制御する治療的技術である。脳卒中患者のアパシーに対して、背内側前頭葉皮質に高周波数のrTMSを適用したところ、自発性の改善と前頭葉の脳血流の増加が認められた。慢性期記憶障害者に対し脳血流シンチグラフィー(SPECT)で脳血流低下部位を同定した上でその部位を賦活するrTMSを適用したところ、記憶力と脳血流の改善を得た。これらの結果から、症例ごとにSPECTを用いて標的部位を同定した上でのrTMSの適用が高次脳機能障害に対し有効であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
rTMSを用いてアパシーや記憶障害の改善を得た。そしてその症状改善は刺激部位の脳血流低下の改善を伴っていた。高次脳機能障害は複雑な神経連絡を含む脳活動性の変化によって生じるため、症状に対して一律に特定の脳部位活動性を変化させるのではなく、SPECTで妥当な原因病巣を特定した上で適切なrTMSを適用することが望ましいと考えられる。
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