研究課題
基盤研究(C)
肝細胞癌のうち予後良好な亜型であるβ-catenin活性化型では、hepatocyte nuclear factor4αの共発現がある場合にOATP1B3の発現が増加し、Gd-EOB-DTPA造影MRI肝細胞相での増強率の上昇が認められた。またP53変異型肝細胞癌では血清腫瘍マーカーが高値で組織学的に低分化型が多く、術後生存率が低いことから、悪性度の高い亜型と考えられた。画像所見の特徴として、dynamic CT動脈相での腫瘍内の拡張した動脈構造、EOB-MRI肝細胞相における腫瘍/肝信号強度比の低下が有意に認められた。
肝細胞癌の分子遺伝子発現が画像診断により推測することができれば、侵襲的な組織採取を行わずに悪性度や予後の推測が可能となり、個別化診療の時代において重要な役割を果たすものと考えられる。
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