研究課題/領域番号 |
17K10355
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
小阪 孝史 金沢大学, 学際科学実験センター, 助教 (50579836)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | vesamicol / シグマ受容体 / σ受容体 / ベサミコール / σ-2受容体 / ホウ素含有イメージング剤 / BNCT |
研究成果の概要 |
腫瘍の画像診断とホウ素中性子捕捉療法の融合を目的として、σ-2受容体に高い親和性と選択性をもつホウ素含有イメージング剤の開発研究を行った。様々なvesamicol類縁体のデザインと有機化学合成、in vitroスクリーニングを行い、σ受容体に高い親和性を示したホウ素含有化合物とヒト悪性黒色腫A375細胞を用い、in vitro薬物細胞内取り込み実験を行ったが、残念ながら全てのサンプルにおいてホウ素の含有量は10 ng/mL未満であった。しかしながら、limonene骨格を有する新規化合物がσ-1受容体と比べて14倍以上という高いσ-2受容体選択性を示すことを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
σ-2受容体は、乳がんや悪性黒色腫など多様な固形腫瘍細胞において高い発現が認められる上、増殖状態ではその発現が著しく増加していることが知られている。その機構はまだ不明な点が多いが、σ-2受容体アンタゴニストが抗がん作用を示すことも報告されている。今回開発したlimonene骨格を有する新規化合物は高いσ-2受容体選択性を示すことから、PETやSPECTによる腫瘍イメージング剤や抗がん剤のリード化合物として更なる研究を行う価値があると考えている。
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