研究課題/領域番号 |
17K10356
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
市川 勝弘 金沢大学, 保健学系, 教授 (40402630)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | computed tomography / dual energy / phantom / CT number / soft tissue / X線コンピュータ断層撮影 / デュアルエネルギー / ファントム / エネルギー依存性 / 水等価物質 / 人体組織等価物質 / 希釈造影剤 / blood / X線 / コンピュータ断層撮影 |
研究成果の概要 |
デュアルエネルギーX線コンピュータ断層撮影 (DECT)のX線エネルギー依存性に対応した水等価及び人体組織等価ファントムは今まで存在しなかったことから,数種の安定した物質を利用して,正確に水及び人体組織と等価なエネルギー依存を示すファントム物質を開発することを本研究課題の目的とした.各安定物質の線減弱係数値を元に作成した物質についてDECTが可能なマルチスライスCT装置で測定した結果,理論的CT値と2HU以内となり,目的精度を達成した.本研究の成果は直接的に製品開発に貢献し,水等価及び異なる濃度を持つ希釈造影剤(すなわち,造影血管)等価物質の製品化に至った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
デュアルエネルギーX線コンピュータ断層撮影 (DECT)は,人体内組織のエネルギー分析が可能であるが,これまでのファントムを用いた数々の研究成果(論文)では,人体のエネルギー依存性と一致しない従来のファントムが用いられてきた.本研究成果により,正確に人体のエネルギー依存性をシミュレートする製品を,すべての研究者が入手できるようになった.このファントムによって,人体にDECTの様々なプロトコルを適用する前に検証実験が可能となることから,臨床における適切なDECT適用が進み,X線CTによる疾病診断の精度が向上する.
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