研究課題/領域番号 |
17K10368
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
吉浦 敬 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (40322747)
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研究分担者 |
平野 宏文 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (00264416)
上村 清央 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (30593652)
熊澤 誠志 北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (50363354)
中條 正典 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特任助教 (60727171)
米澤 大 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (50550076)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | MRI / 脳腫瘍 / CEST / 分子イメージング / 画像診断 / クレアチン / APT / MRI |
研究成果の概要 |
Chemical exchange saturation transfer(CEST)に基づく信号変化の中で、組織中のタンパクやペプチドを反映するAmide proton transfer(APT)に加え、エネルギー代謝に関連するクレアチンなどを反映する成分の検出と、脳腫瘍の診断におけるその信号の有用性を明らかにするために、高悪性度神経膠腫と低悪性度神経膠腫での比較を行った。その結果、悪性神経膠腫と良性神経膠腫の間には、クレアチン(2ppm)を含むタンパク・ペプチド(アミド)以外の代謝物質の量にも違いがあり、その違いが腫瘍の悪性度の判定に役立つ可能性があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Chemical exchange saturation transfer(CEST)は新たなMRIとして研究されつつある。本研究により、悪性神経膠腫と良性神経膠腫の間に、腫瘍のエネルギー代謝に関連するとされるクレアチンを反映すると考えられる2.0ppm付近のCEST信号の違いが存在し、これが脳腫瘍診断の新たな指標になり得ることが示された。脳腫瘍、特に神経膠腫は非常に難治な疾患であるが、この画像法により腫瘍の悪性度や治療への反応性、予後などを治療前に推定できれば、適切な治療法の選択、ひいては予後の改善につながることが期待される。
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