研究課題
基盤研究(C)
本研究では、COX-2イメージング剤として開発途上であった新規ニメスリド誘導体の、これまでの評価結果をふまえて、放射性同位元素で標識し、in vivo評価を行うことで、COX-2イメージング剤としての有用性を評価した。研究期間全体を通して、パラ位にヨウ素を導入したニメスリド誘導体の125I標識化合物が、有力なCOX-2イメージング剤候補化合物であることを見出した。今後は、本研究課題で良好な候補化合物であることが明らかとなった化合物に関する評価をさらに進めていくことで、臨床応用への可能性を探る予定である。
シクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)は、がん(腫瘍)や炎症において高発現するほか、脳においてはパーキンソン病やアルツハイマー病などとの関与が示唆されているが、これら病態におけるCOX-2の働きは未だ解明されていない。各種病態におけるCOX-2の働きを解明するために、COX-2の画像化を可能とするイメージング剤の研究開発が国内外で進められてきたが、未だ成功例はない。本研究において、125標識ニメスリドヨウ素誘導体が、有力なCOX-2イメージング剤候補化合物であることを明らかにしたことは、COX-2が関与する病態の診断や治療の発展に寄与するだろう。
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Metabolic Syndrome and Related Disorders
巻: 16 号: 6 ページ: 305-313
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Journal of Tohoku Medical and Pharmaceutical University
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