研究課題
基盤研究(C)
健常者の脳MRIからPADRE画像の標準化脳を作成することで、患者の脳MRI画像における統計学的に有意な異常を計算し、焦点検出の有用性を評価した。限局性のてんかん焦点を有し、てんかん手術の頻度の高い限局性皮質形成異常(FCD)を対象とした。てんかん手術によりFCDと診断された患者の術前MRIでのPADRE画像を、上記のPADRE 標準化脳と統計学的手法を用いて解析を行った。PADREの異常信号部位が焦点部位と一致するかどうかを評価した。患者6例をそれぞれPADRE標準化脳と比較解析した結果、術前MRIのルーチン画像では指摘困難な症例の一部において焦点と一致したため有用であった。
MRIのPADREを使用した標準化脳作成は、一部の症例では焦点診断に有用であった。これまでの焦点診断のMRIシーケンスに加え、PADREを追加することで焦点検出能の向上が期待できる。この標準化脳は他の疾患にも応用できるため、より広い範囲の脳神経疾患の診断補助として日常診療に役立てることができうると考える。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 4件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 1件)
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