研究課題/領域番号 |
17K10426
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
作原 祐介 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (40374459)
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研究分担者 |
石川 正純 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (80314772)
曽山 武士 北海道大学, 大学病院, 助教 (00794059)
阿保 大介 北海道大学, 大学病院, 准教授 (30399844)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 水晶体被ばく / X線透視 / 線量測定 / シミュレーション / 画像下治療 / 被ばく防護 / 水晶体 / リアルタイム計測 / X線ひばく / 空間線量推定 / モンテカルロ法 / X線線量計測 / 職業被ばく / 放射線 / 被ばく / 線量計測 |
研究成果の概要 |
本研究では、小型で持ち運びが可能で、被ばく防護メガネの任意の位置にシンチレータプローブを装着することで、線量をリアルタイムに測定できる計測器を使用し実験を行い、X線透視下の処置・治療中の術者被ばくをリアルタイムに計測できる可能性を示したが、現状では計測器本体の遮蔽を要することが課題である。 水晶体被ばくの測定に適した線量計の位置は、X線源側のレンズの裏面であることが判明した。一方で、メガネと水晶体の間隙、レンズの形状の違いにより、遮蔽物が無い部分からの被ばくの影響を受けるため、この結果は側方の遮蔽があるメガネを正しく装着した場合に限られる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、X線透視下での処置・治療における術者の水晶体被ばくを、正確かつリアルタイムで測定する方法を確立するための基礎実験を行ない、最適な線量測定部位、防護メガネの形状の違いによる遮蔽効果の差異などを検討した。また、防護メガネだけではなく、鉛入り遮蔽板などの併用が極めて有用であることも証明した。一方で、リアルタイムの測定は理想的だが、本研究で用いた線量計は高額で、現状では現場に広く普及させることは困難である。しかし、将来的には低コストでの線量計の供給や、他の手法の研究の発展により、術者だけでなく、検査室の看護師、技師、患者等の被ばく低減への貢献が期待される。
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