研究課題/領域番号 |
17K10440
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
馬場 康貴 広島大学, 医系科学研究科(医), 准教授 (00315409)
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研究分担者 |
粟井 和夫 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (30294573)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 肝細胞癌 / 血管塞栓術 / CFD / ビーズ / CFDモデル |
研究成果の概要 |
コンピュータ上で原発性肝細胞癌の血行動態のモデル(仮想肝細胞癌モデル)を作成し、ビーズによる血管塞栓術のコンピュータシミュレーションを行い、ビーズがどのように肝細胞癌に分布するかについて検討しました。結果においてビーズは血液より密度が低く、肝動脈の3次元的解剖においては仰臥位の状態ではより腹側にビーズが分布することを確認しました。通常は腫瘍血管に近い場所からビーズを注入するので腫瘍内分布しますが、腫瘍血管が背側にある場合で中枢側からビーズを注入した場合にはビーズが非腫瘍血管に分布する可能性が示唆され注意が必要と思われました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦における肝細胞癌に対する治療方法として肝動脈塞栓療法は最も行われている。臨床において注目されている塞栓物質である球状高吸収性ポリマー(ビーズ)があるが、血管内の挙動に関しては視覚的確認が困難である。よって、非癌部へのビーズの流入を十分確認できることなく治療を行わざるを得ないのが実状である。今回の研究を通してビーズの挙動をCFDにて確認することができ、なおかつ重力方向に配慮が必要であることが浮き彫りになった。腫瘍血管内までカテーテルを進めれば事前の予想通りにビーズは腫瘍内に分布することが期待できるが、腫瘍が背側に位置する場合等にはビーズを注入するポイントが重要であることが示唆された。
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