研究課題/領域番号 |
17K10452
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
中塚 誠之 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (50188984)
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研究分担者 |
井上 政則 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (30338157)
鳥飼 秀幸 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (40626694)
小黒 草太 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (50383716)
田村 全 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (50594602)
屋代 英樹 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (90327643)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | インターベンショナルラジオロジー(IVR) / 経皮経肝的胆管ドレナージ(PTBD) / 門脈造影 / 脾静脈造影 / PTBD / 胆管 / リンパ管 / 門脈 / IVR / 肝動脈 |
研究成果の概要 |
細径穿刺針から実質臓器の損傷(離開)を生じる圧以下で造影剤注入を行えれば、より実質損傷の少ない臓器内脈管の造影が可能になる。豚肝の固定注入圧(30、40、50、60、70、80、90mmHg)での実質離開頻度はそれぞれ0%、7%、16%、37%、40%、100%、70%の確率であったことから、豚肝の実質損傷は注入圧40mmHg以上で発生し、注入圧30mmHgでは実質損傷を生じることなく胆管、門脈等の造影が行えると考えられた。脾臓、腎臓でも固定圧での実質離開頻度を観察し、それぞれ40mmHg、50mmHg以下に注入圧を設定すれば、実質損傷を生じにくいとの結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腹腔鏡手術を含めた手術後合併症による患者死亡は長年の解決すべき問題である。解決の手段の一つとしてインターベンショナルラジオロジー(IVR)を含めた低侵襲治療の重要性が再認識されている。一方で、非習熟者にとって、これらIVRの端緒となる経皮経肝的胆管ドレナージ(PTBD)や肝、脾、腎などの臓器内脈管穿刺はときに容易ではなく、手術後合併症に対するIVRの足かせとなっている。本研究により、とくに非習熟者に対して、非拡張胆管のPTBD、肝、脾、腎の脈管穿刺を容易とする方法を提示することができた。本研究の結果は、手術後合併症に対するIVRの普遍化において大きな意味を持つと考えられる。
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