研究課題/領域番号 |
17K10474
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
森鳰 章代 京都大学, 生命科学研究科, 研究員 (20722648)
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研究分担者 |
小林 稔 京都大学, 生命科学研究科, 特定助教 (40644894)
原田 浩 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (80362531)
子安 翔 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (80781913)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | がん / 放射線 / 低酸素 / 放射線抵抗性 / 放射線治療 / 放射線抵抗壊死 / 新規責任遺伝子 |
研究成果の概要 |
悪性固形腫瘍内の低酸素領域でがん細胞が放射線抵抗性を獲得することが知られている。この問題を克服する基盤を築くため、本研究では、低酸素環境下で発現し、強力に放射線抵抗性を誘導する2つの遺伝子を見出し、その作用機序と機能を解析した。まず、ソニックヘッジホッグ経路のリガンドであるShhの発現がHIF-1依存的に低酸素環境下で増加すること、そして当該Shhタンパク質が分泌された後、線維芽細胞の増殖を惹起し、腫瘍組織内の低酸素領域を増加させ、最終的に腫瘍組織の放射線抵抗性を誘導することが明らかになった。また、低酸素刺激に応答して発現・分泌される新規遺伝子を見出し、その放射線抵抗性誘導機構を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究プロジェクトにより、低酸素環境下でがん細胞の放射線抵抗性を惹起する2つの遺伝子経路が同定された。当該遺伝子ネットワークを治療標的とすることで、低酸素がん細胞の放射線抵抗性を抑制し、がんの再発を抑制する新たな治療法の確立に繋がることが期待される。
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