研究課題/領域番号 |
17K10498
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
中山 文明 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学研究所 放射線規制科学研究部, グループリーダー (50277323)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 血管肉腫 / 放射線治療 / 防護剤 / 増殖因子 / 血管育種 / 放射線 / 転移 / 粒子線 / FGF |
研究成果の概要 |
本課題では、活性を高めたFGF1変異体の放射線小腸障害に対する防護効果、並びにマウス血管肉腫細胞株ISOS-1の放射線感受性および転移能に対する影響を検討した。その結果、高いFGF1の活性は、放射線小腸障害に対する防護効果を高め、ISOS-1細胞の放射線感受性増加と転移能抑制を示した。また、ヒト血管由来血管肉腫細胞IO-HASとヒトリンパ管由来血管肉腫細胞株MO-LASの放射線感受性を比較検討し、両細胞に有意な差を認めなかった。以上、高いFGF1活性は、血管肉腫に対する放射線治療において、副作用予防に対して有効であるとともに、腫瘍の悪性化に対しても抑制的に働く可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
FGF1シグナル経路の放射線障害治療における有用性を示すとともに、治療対象である血管肉腫に対する影響を初めて明らかにした。血管肉腫の悪性化を促進することなく、むしろ抑制的に働くこと示し、新たな治療標的の可能性を示唆した。また、由来の異なる血管肉腫の放射線感受性に関するデータも初めて提供された。
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