研究課題/領域番号 |
17K10511
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 聖路加国際大学 (2019) 京都大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
海道 利実 聖路加国際大学, 聖路加国際病院, 部長 (80314194)
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研究分担者 |
上本 伸二 京都大学, 医学研究科, 教授 (40252449)
加茂 直子 京都大学, 医学研究科, 助教 (50452355)
八木 真太郎 京都大学, 医学研究科, 講師 (60447969)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | サルコペニア / 肝移植 / 肝胆膵癌 / 免疫 / 栄養 / 体組成異常 / 生体肝移植 |
研究成果の概要 |
1)肝移植や肝胆膵癌手術において、術前低骨格筋量や筋肉の質低下、内臓脂肪肥満が独立予後不良因子であること、サルコペニア症例は免疫能が低下していること、生体ドナーの体組成異常が移植後予後不良因子であることなどを初めて報告。術前体組成因子に基づく客観的肝移植適応を確立し、積極的な周術期リハビリ栄養介入により肝移植後1年生存率99%ときわめて良好。 2)肝移植後HMB(ロイシンの代謝産物)製剤投与の有用性に関するランダム化比較試験を行い、HMB投与群は有意に筋肉量や握力の低下を抑制。ラットサルコペニアモデルにおいて、HMB高濃度含有栄養剤投与によるサルコペニア抑制効果と免疫能改善効果を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝移植や肝胆膵癌において、術前低骨格筋量や筋肉の質低下、内臓脂肪肥満が術後の独立予後不良因子であることなどを世界で初めて報告し、サルコペニア(肥満)をターゲットとした治療戦略の理論的根拠を得ることが出来た。実際、術前体組成因子に基づく客観的肝移植適応の確立と積極的な周術期リハビリ栄養介入により、肝移植後1年生存率99%ときわめて良好な成績を挙げることが出来た。さらに、肝移植後HMB(ロイシンの代謝産物)製剤投与の有用性に関するランダム化比較試験によりHMB投与群は非投与群に比べ有意に筋肉量や握力の低下を抑制したことから、難治性肝胆膵疾患における今後の治療成績向上が大いに期待される。
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