研究課題/領域番号 |
17K10516
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
高槻 光寿 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (80380939)
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研究分担者 |
池田 裕明 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (40374673)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 細胞シート / 組織適合性抗原 / 肝細胞 / 細胞性拒絶 / 肝移植 / 拒絶回避 / ゲノム編集 / MHC分子 / 移植・再生医療 |
研究成果の概要 |
主要組織適合抗原(MHC)をCRISPR/Cas9システムを用いて細胞性拒絶反応を制御した細胞シートの開発を行った。MCH抑制細胞を作製するため、CRISPR/Cas9システムを肝癌細胞株への導入・回収後、温度応答性培養皿上で7日間培養後細胞シートを作製。作製した肝細胞シートを野生マウスに皮下移植し、細胞性拒絶反応を評価した。皮下断面をH&E染色した結果、細胞シート周辺に免疫系細胞が散在する状態ではあるが、免疫拒絶された様子はなかった。CRISPR/Cas9システムによってMCH抑制された細胞は細胞性拒絶反応を起こしにくく、他家移植において有望な細胞ソースになりえることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臓器あるいは細胞の他家移植時に生じる細胞性拒絶は主要組織適合抗原 (major histocom-patibility complex:MHC)によって制御されている。細胞性拒絶の制御においては移植後の免疫抑制剤によって行われているものの、過剰な免疫抑制は感染や悪性腫瘍、薬剤性腎障害等の副作用を引き起こしてしまう。このような問題点を解決させる方法としてドナー細胞表面に存在するMCHに着目し、CRISPR/Cas9システムを用いてMCH抑制細胞の開発ならびに移植後の細胞性拒絶反応に関して検討することで新たな移植細胞源の確保が期待できる。
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