研究課題/領域番号 |
17K10519
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 京都大学 (2018-2019) 京都府立医科大学 (2017) |
研究代表者 |
飯田 拓 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (90437111)
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研究分担者 |
八木 真太郎 京都大学, 医学研究科, 講師 (60447969)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 肝移植 / 肝再生 / 脂肪肝 / 過小グラフト / marginal graft / 脂肪肝グラフト |
研究成果の概要 |
脂肪肝グラフトは、肝移植におけるグラフト不全の原因である。脂肪肝の程度だけでなく、当該研究では脂肪肝グラフトの成因により移植後の機序と予後について解析した。ラットの肝移植モデルで絶食と高カロリー栄養により短期間で生じた脂肪肝モデル①FHA群、非アルコール性脂肪肝(NASH)を反映している②メチオニンとコリン欠乏食 (MCDD) により作成した脂肪肝モデル②MCD群の2つを比較した。脂肪肝の成因によって移植後の虚血再灌流障害に伴う微小循環障害と酸化ストレスの影響が全く異なり、微小循環の改善作用のあるスタチンは微小循環不全を障害のメインとするFHAによる脂肪肝に対して有効であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脂肪肝の成因によって移植後の虚血再灌流障害の病態が異なることが本研究によって明らかとなった。スタチンの血管保護作用から、微小循環障害が中心であるFHAによる脂肪肝グラフトに有効である可能性がある。本研究の学術的意義は成因毎の脂肪肝に対する移植治療戦略の構築が非常に重要であること、またICUでの絶食+高カロリー輸液管理による脳死ドナーの脂肪肝は、レシピエントの予後に大きな影響を与えると言う問題点を提示する社会的意義を持つに至った。このことから脳死ドナー候補者は出来る限り絶食などの飢餓状態とならない様に管理を行うことが肝要で、移植肝を受け入れるレシピエントの術後予後改善に寄与する事が判明した。
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