研究課題
基盤研究(C)
重症の心不全患者に対し心筋細胞シート治療の医療保険が承認された。今後、細胞シートの技術は多岐の疾患に応用されるであろう。本申請は (A) 配偶子卵管内移植法 (GIFT法)によるヒトの体重に見合った“ヒト型糖尿病ミニブタ”の作出、(B) ガラス化凍結にて保存可能な膵島シートの作製、(C) 糖尿病ブタへ鏡視下手術による膵島シートの移植を行い、移植後の膵島シートの機能の検証、を行った。
1型糖尿病患者には、生活の質を改善させるべく膵ランゲルハンス島(膵島)移植療法が行われている。2011年、米国では8000件の心停止ドナーがあったにもかかわらず、僅か1562人の膵臓しか取り出されていない。バーチャル・クロスマッチ陰性の患者が待機リストにいなかったことが主な理由である。膵島が簡便、かつ高品質でバンキングできれば、80%のドナー膵は無駄にならず、細胞の移送もできるなど、移植の柔軟性は高くなる。糖尿病治療の分野においても、膵島シートの研究は進んでいるが、評価できるモデル、移植法も不明である。糖尿病治療の効果を正当に評価できる“モデル”の作出が不可欠である。
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