研究課題/領域番号 |
17K10529
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 明治国際医療大学 |
研究代表者 |
山田 潤 明治国際医療大学, 医学教育研究センター, 教授 (80351352)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 角膜移植 / 臓器移植 / 心臓移植 / 角膜内皮細胞 / 免疫寛容 / トレランス / 培養細胞移植 / 前房 / 培養角膜内皮細胞移植 / ACAID / 生体肝移植 / 前房関連免疫偏位 / 移植・再生医療 / 角膜内皮細胞移植 |
研究成果の概要 |
「培養したドナーの細胞を用いて、ドナーアロ抗原に対するトレランスを誘導し、免疫抑制剤を用いずに臓器移植を生着させる事」が最終ゴールである。マウス角膜内皮細胞を前房内に移植し生着させたマウスにおいては同じドナー由来の心臓移植を有意に生着させ、50%以上が100日以上の生着が得られる組合せも得られた。しかし、100%の生着を確証出来なかった。また、ヒトに応用すべく、培養血管内皮細胞を前房内に移植した際には前房出血が100%誘導され、視力低下を来す事が明らかとなった。結局、ドナー細胞が無治療で長期生着出来る場所や方法を再検討せざるを得ないと結論づけた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アロ移植は基本的に拒絶される。しかし、前房内に移植を行う角膜内皮細胞移植では拒絶されないだけでなく免疫寛容が誘導される。この生体の特殊な応答を臓器移植に応用できた場合には免疫抑制剤の副作用を軽減でき、安全な移植医療が実現できる。マウスモデルにおいて、角膜内皮細胞移植後に全層角膜移植は100%拒絶されなくなり、心臓移植も無治療で生着できることが判明した。人での実現に向けて、角膜移植を用いずに安全な免疫寛容誘導方法を開発することが今後必要であり、あと一歩新たな知見やアイデアが必要である。
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