研究課題/領域番号 |
17K10533
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
井口 研子 (間中研子) 筑波大学, 医学医療系, 講師 (50575644)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | TIGIT / DNAM-1 / CD155 / 免疫チェックポイント分子 / TIL / 乳癌 / 腫瘍免疫 / 癌 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
TIGITとDNAM-1、CD155の発現を解析するため、TNBCとHER2陽性乳癌の免疫染色を行い、乳癌細胞と正常乳管上皮細胞におけるCD155、PD-L1と、TILの各分画、TIGIT、DNAM-1の発現を解析した。TNBC、HER2陽性乳癌とも腫瘍部では正常部に比べ多くのTILを認め、CD8、CD68、Foxp3の発現を多く認めた。また乳癌細胞におけるCD155の高発現と、TILにおけるTIGITの発現を認めた。TILにおけるDNAM-1の発現は確認できず、引き続き解析を継続する。さらに可溶型CD155ノックインマウスの樹立に成功し、現在発癌実験にて各分子の相互作用の解析を行っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TIGITは免疫チェックポイント分子として新しく見出された分子で、T細胞やNK細胞に発現する抑制性受容体であり、リガンドのCD155を同じくT細胞やNK細胞に発現する活性型受容体DNAM-1と共有する。CD155は膜型のほかに可溶型のアイソフォームを持ち、膜型、可溶型ともTIGIT、DNAM-1と結合することから、可溶型CD155が膜型CD155とTIGITあるいはDNAM-1との相互作用を阻害する可能性などが考えられる。癌組織におけるこれらの分子の発現局在を明らかにするこの研究は、これらの分子の複雑な相互作用を解明する一助になると言える。
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