研究課題/領域番号 |
17K10538
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
五十嵐 麻由子 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (50790284)
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研究分担者 |
永橋 昌幸 新潟大学, 医歯学総合病院, 研究准教授 (30743918)
土田 純子 新潟大学, 医歯学総合病院, 専任助教 (90769415)
小山 諭 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10323966)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 脂質メディエーター / スフィンゴシン-1-リン酸 / 乳癌 / ホルモン療法 / スフィンゴシン‐1-リン酸 / 抗エストロゲン剤耐性株 / スフィンゴシンキナーゼ1型 / スフィンゴシンー1ーリン酸 / スフィンゴシンキナーゼ1型 / スフィンゴシン-1-リン酸 / スフィンゴシン-1-リン酸 |
研究成果の概要 |
乳癌ホルモン療法における耐性機序の解明と克服は臨床上重要な課題である。スフィンゴシン-1-リン酸(S1P)は、脂質でありながら蛋白質と同じように細胞情報伝達物質として働く脂質メディエーターである。本研究の目的はS1Pを介したホルモン療法の耐性機序を解明し、新たな治療開発へ向けた研究基盤を確立することである。本課題研究では、ホルモン療法耐性乳癌細胞株において、S1P情報伝達経路を遮断するFTY720が細胞増殖抑制効果を示すことを発見した。また、臨床検体を用いてリピドミクス解析を行い、臨床病理学的因子との関連を比較検討した結果、乳癌患者の血漿中S1Pとリンパ行性転移との関連を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義として、(1)脂質メディエータであるS1Pがホルモン療法耐性機序に関与しており、S1Pシグナルを標的とした治療の有効性が実験レベルで明らかになったことと、(2)臨床検体において、S1Pのリンパ節転移との関連が示され、ホルモン陽性乳癌におけるS1Pの重要性が示唆されてことが挙げられる。本研究の成果により、新しいホルモン療法耐性機序に基づいた標的治療薬の開発へつながることが期待される。
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