研究課題
基盤研究(C)
本申請研究により我々は、① phospho-STAT1(細胞内におけるIFN-γ伝達経路に存在する分子の1つ)陽性乳癌細胞ではPD-L1とHLA class Iが共発現していること、② 腫瘍浸潤免疫担当細胞から産生されたIFN-γにより乳癌細胞のphospho-STAT1が活性化されていること、③ 乳癌細胞におけるphospho-STAT1発現が抗PD-1抗体のバイオマーカーとなる可能性があること、を証明した。
近年、進行乳癌に対する新たな治療戦略の1つとして抗PD-1抗体を用いた免疫細胞療法が施行されている。しかし、その臨床効果は限られており、更なる治療の開発やバイオマーカーの開発などが必要と考えられている。乳癌微小環境におけるPD-L1の発現機構の1つを解明した本申請研究の成果は、進行乳癌症例おいて、抗PD-1抗体を用いた免疫細胞療法の効果増強方法やバイオマーカーの開発に寄与するものである。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
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