• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

IL-17による腫瘍間質細胞を介した乳癌肺転移促進機構の解明と治療モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K10544
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 外科学一般
研究機関三重大学

研究代表者

齋藤 佳菜子  三重大学, 医学部附属病院, 助教 (90447871)

研究分担者 加藤 琢磨  三重大学, 医学系研究科, 准教授 (60224515)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードIL-17 / 転移 / 腫瘍関連マクロファージ / 乳癌 / 制御性T細胞 / 血管新生 / マクロファージ / IL-17A / 肺転移 / 間質細胞
研究成果の概要

炎症性サイトカインであるIL-17は炎症や自己免疫疾患、癌の増殖において重要な働きを有するが、転移促進の機序は明らかでない。我々はマウス乳癌細胞株4T1を野生型(WT)およびIL-17A欠損(KO)マウス乳腺内に担癌すると、腫瘍径は両群で差はないが、IL-17KOマウスでは肺転移が著明に抑制される系を確立した。本研究ではこのモデルを用いてIL-17Aが腫瘍形成早期の時点で血管新生の増強、単球からM2型マクロファージへの分化促進、腫瘍微小環境の免疫抑制状態に寄与していることを明らかにした。引き続き両群マクロファージの遺伝子発現を解析中であり、その結果から治療モデルにつなげていく。

研究成果の学術的意義や社会的意義

転移・再発乳癌の治癒は困難であり、いずれは遠隔転移から死に至る。本研究では乳癌の転移を促進する機序の一つとして炎症性サイトカインであるIL-17に着目した。我々はIL-17欠損マウスでは著明にマウス乳癌細胞株の肺転移が抑制されることを見出だした。本研究でIL-17はマウス乳癌腫瘍組織において単球から抑制性マクロファージへの分化誘導作用、腫瘍血管の新生作用、腫瘍細胞の血中への流入促進、抑制性の腫瘍免疫環境の促進作用を有することが示唆された。さらに転移促進機序を解明することで、腫瘍環境を利用した治療開発につなげていきたい。

報告書

(4件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] IL-17Aによる間質細胞修飾を介した乳癌肺転移促進作用2017

    • 著者名/発表者名
      齋藤佳菜子
    • 学会等名
      第76回日本癌学会学術総会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2017-04-28   更新日: 2021-03-11  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi