研究課題/領域番号 |
17K10565
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
蒔田 益次郎 日本医科大学, 医学部, 教授 (10229338)
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研究分担者 |
軸薗 智雄 日本医科大学, 医学部, 准教授 (10465312)
石川 朋子 聖徳大学, 人間栄養学部, 教授 (70212850)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 乳癌 / 広がり診断 / 造影超音波 / 細胞診 / マイクロRNA / 部分切除 / 切除範囲 / シミュレーション / 切除線決定 / マイクロRNA / 乳管内視鏡 / 洗浄細胞診 / 穿刺吸引細胞診 / 癌 / 外科 / 遺伝子 / バイオマーカー / 切除断端 |
研究成果の概要 |
乳癌の取り残しを減らす部分切除法の開発と断端の正確な評価法としての生物学的マーカーの確立について研究を行った。造影超音波による広がり診断をもとに水系エマルジョン樹脂塗料によって切除範囲を模型化する方法を開発した。非浸潤性乳管癌症例の癌部と非癌部のペアサンプルの細胞診検体からRNAを抽出しアレイ解析を行い、乳管内進展に関連するRNAをリストアップした。乳管内進展に関わる生物学的マーカーは乳管内に高濃度に存在すると考えられるので、乳管内視鏡施行時の乳管内洗浄細胞診を用いRNAの分析 を行った。前述のリストにあるCARTPTとBRCAT54を乳管洗浄細胞診サンプルでも検出することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
部分切除で乳癌の取り残しを減らす切除法としての切除範囲の模型化(「マスキングカラーシミュレーション」として報告)は手術時と同じ体位で行った造影超音波の結果が元になるので位置の再現性が高く、断端陰性率で従来法と遜色なく、残った模型を参照することで病理所見との対比ができ、手術手技の向上、断端陰性率の向上が期待できる。乳管内洗浄の細胞診サンプルから乳管内進展に関連するRNAが確認できたことから、CARTPTとBRCAT54は生物学的切除断端マーカーの候補になり得ると思われる。乳管内から採取される細胞は腫瘤などから採取される場合に比べて間質の混在が少ないことが利点で、マーカー探索に有用と思われた。
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