研究課題/領域番号 |
17K10566
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
紅林 淳一 川崎医科大学, 医学部, 教授 (10248255)
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研究分担者 |
森谷 卓也 川崎医科大学, 医学部, 教授 (00230160)
鹿股 直樹 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (60263373)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 乳癌 / 内分泌療法 / 耐性 / マイクロアレイ / エストロゲン / HER4 / CXCR4 / 癌幹細胞 / 細胞株 / エストロゲン枯渇 / 抗エストロゲン薬 / 低酸素 / 抵抗性 / エストロゲン受容体 / ヘッジホッグシグナル / 内分泌療法耐性 / 低酸素微小環境 / ヘッジホッグシグナル伝達経路 |
研究成果の概要 |
我々は、女性ホルモン感受性MCF-7細胞を用い、エストロゲン枯渇下、抗エストロゲン薬の曝露下で6カ月以上の長期培養を行い、各々に耐性となった細胞(long-term estrogen deprived [LTED]細胞と抗エストロゲン薬耐性細胞)を樹立した。親細胞と比較したmRNA発現マイクロアレイ解析により、1) LTED細胞ではERシグナル伝達亢進、エストロゲン感受性亢進、癌幹細胞比率増加、2)フルベストラント耐性細胞ではERシグナル伝達抑制、Hedgehogシグナル活性化、HER1, HER2の発現増加、3) 両耐性細胞に共通した変化としてCXCR4、HER4の発現亢進が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳癌の内分泌療法耐性の原因としては、細胞内外の増殖関連シグナルが活性化が重要である。本研究においてもHERファミリーのHER1, HER2, HER4の発現増加が確認された。E枯渇下及びフルベストラント曝露下におけるHER4の発現増加は、我々の知る限り初めての報告となる。HER4のシグナルを抑制するneratinibが内分泌療法耐性の克服に役立つ可能性がある。CXCR4は、癌細胞の浸潤や転移に関わる因子として注目されているが、癌幹細胞の生存や増殖にも関与している。CXCR4の働きを特異的に阻害するCXCR4阻害薬プレリキサホルはすでに臨床導入されており、内分泌療法耐性乳癌への応用も可能である。
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