研究課題/領域番号 |
17K10578
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
八木 浩一 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90422310)
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研究分担者 |
瀬戸 泰之 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (00260498)
垣見 和宏 東京大学, 医学部附属病院, 特任教授 (80273358)
松下 博和 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍免疫制御TR分野, 分野長 (80597782)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 食道癌 / 胃癌 / イムノグラム / 腫瘍免疫 / 免疫応答 / 複合的免疫治療 / ネオアンチゲン / バイオマーカー / 免疫治療 |
研究成果の概要 |
胃癌50例、食道癌58例の手術検体と末梢血検体を採取した。胃癌29例について、次世代シークエンス、フローサイトメトリー、液性因子解析を行い、腫瘍内免疫応答を多層的に解析した。「がん免疫サイクル」の概念に基づき、RNAシークエンスデータから抽出した9つの評価軸からなる「イムノグラム」を作成し、患者個々の腫瘍内免疫応答を表現した。さらにクラスター解析により胃癌を4 群に分類した。この分類は、従来の臨床分類とは相関を認めなかったが、がん抗原数や上皮間葉転換、遺伝子変異、腫瘍微小環境、腫瘍浸潤Tリンパ球の機能不全や浸潤排除の有無などが特徴づけられ、腫瘍内免疫応答の評価に有用と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、胃癌症例において、手術検体と末梢血検体を用いて、次世代シークエンス、フローサイトメトリー、液性因子解析を行い、腫瘍内免疫応答を多層的に解析し、がん免疫サイクルの概念に基づく「イムノグラム」により腫瘍内免疫応答を視覚的に表現した。その結果、胃癌患者個々の腫瘍内免疫応答はそれぞれ異なっていることが判明し、クラスター解析から胃癌が免疫学的に4つに分類された。この分類では、胃癌における腫瘍内免疫応答が特徴づけられており、腫瘍内免疫応答の評価に有用であり、さらに、腫瘍内免疫応答の評価に基づく個別化免疫治療や新規の複合的免疫治療の開発に有用であると考えられる。
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